介護職として働くうえで心得なければいけないことは様々あります。
介護職が初めての新人の方は心得ることを把握しておくことで、仕事を早く覚えることが出来やる気にも繋がります。
介護職は事業所によっては資格が無くてもできる仕事となっています。
そのような環境の中で、介護職としての自覚や介護職の仕事について分かっていなければ、自分も楽しく仕事に取り組むことが出来ませんし、周りにも色々な迷惑をかけてしまいます。
介護職としての心得を把握しておくことで、効率UPにもなります。
良い介護サービスを提供するためにも必要とされる部分ではないでしょうか。
介護職に就いたばかりの方・更に効率UPを図りたいと思っている方へ、介護職として心得ることをご紹介していきます。
介護職として心得ること・基本的な部分
介護職として心得ることの中には、介護職である前に社会人として基本的なこともいくつかあります。
共通する部分もふまえながら、介護職として心得ることの中で先ずは、基本的な部分の4点についてそれぞれお伝えします。
・遅刻や欠勤をしない
・他の職員と協力をする
・報告を正しく忘れずにする
・清潔感を保つ
遅刻や欠勤をしない
介護職には限らず社会人として基本的なことですが、遅刻や欠勤をしないようにしましょう。
特に介護職はシフトで勤務表が組まれています。
日勤だけでなく、早出・遅出・夜勤など勤務形態が色々とあります。
限られた人数でシフトは組まれています。
そのような中で遅刻や欠勤は、周りの職員へ負担をかけることとなり大きな迷惑になってしまいます。

また利用者様の入浴日で人員が必要な日に遅刻や欠勤をすると、ギリギリのシフトを組んでいる施設では入浴日を変更しなければ、仕事が回らない状態となるくらい大変なことです。
職員だけでなく利用者様へも迷惑をかけることとなります。
体調不良を無理して出勤する必要はありませんがそのような状況にならないように、普段からの体調管理をしっかりしておきましょう。
全体の業務を効率良く進めるためにも、人員が揃っていることは基本的なこととなるでしょう。
また事業所によっては皆勤手当が付く所もあります。
私はそれを目標とし10年無遅刻無欠勤でした。
そのような目標を立てることも良いかもしれません。
他の職員と協力をする
介護職は職員同士の協力がなくては成り立たない仕事です。
施設によっては各々の担当が毎日ローテーションで決まっており、そのおかげで利用者様へ充実した介護サービスを提供することができています。
利用者様の中には寝たきりの方も多くいます。
移乗や移動の際など1人では出来ない業務もあります。
そのような時はお互いに協力し合わなければいけません。

また自分の持ち場の業務が早く終わった時は、他の職員の業務を手伝うなどすることで全体の業務が早く終わることができ、結果的にみんなにとってもうれしいことです。
介護施設では介護士以外に、看護師・理学療法士・ケアマネジャーなどと、違う職種の職員が連携して成り立っている職場です。
私は違う職種の職員同士でも協力して仕事に取り組むことが大切と考えています。
そのため壁を作らないようにし、かつ尊重し合える関係を作るよう常に心がけていました。
報告を正しく忘れずにする
利用者様の中には状態の良くない方もいます。
規模が大きく利用者様の人数が多い施設では、日替わりで誰かが熱発していたり食欲がなかったりと、日々状態が変わっていることがよくあります。
職員の勤務が全員毎日出勤しており日勤帯でいるのであれば良いのですが、休みもバラバラで勤務は時間差です。
そのような環境では、利用者様の状態の変化を報告することはとても重要となります。
毎朝の申し送りで夜勤者からの報告はあると思いますが、その他の日中での状態や利用者様からの訴え・相談など、随時上司へ報告することは大切なことです。
状態を把握しておくことで、悪化することを事前に防ぐことができます。
私は小さなことでも報告することが大切と思っています。
職員にとっては小さなことでも利用者様にとっては大事なことかもしれません。
報告を正しく忘れずにし情報を全ての職員が共有することで、利用者様の命を守ることにも繋がると思います。
清潔感を保つ
介護職は基本的に清潔感を大切にしましょう。
利用者様を介助するうえで、トイレ介助や移乗の際などでは利用者様との距離が近くなります。
ユニホームのある施設が多いかと思いますが、汚れたままのユニホームでは利用者様にも失礼です。
利用者様の家族が施設へ来られることもありますし、施設見学などで初めて施設を訪れるお客様もいます。
清潔感を大切にすることで施設のイメージにも繋がります。
またユニホームだけでなく髪型やメイク・男性はヒゲの手入れにも気をつけましょう。
女性の職員で髪の長い方は後ろでまとめるようにしましょう。
利用者様を介助する際に髪が目に入ってしまうことなどを避けるためにも、髪型に気をつけることは大切となります。

メイクも介助の際に利用者様の服などに、ファンデーションや口紅がついてしまい汚してしまうことの原因となります。
私も基本的には薄いメイクを心がけていました。
リップは基本、無色の物で保湿目的で使用していました。
化粧崩れが気になって仕事に集中できない原因にもなるからです。
私は夏と冬では使うメイクを使い分けるようにし、夏はメイク崩れが少ない下地を使うなどの工夫をしていました。
男性はヒゲを伸ばしたままだと清潔感に欠けてしまいます。
利用者様を移乗で抱えた際などに当たってしまい、利用者様が痛い思いをされるかもしれません。
ヒゲの手入れをして清潔感を保つようにしましょう。
効率UPで楽しく働く!利用者様に対しての心得
介護職として心得ることが分かっていると効率UPとなり、楽しく働けるようにもなります。
では利用者様に対して心得ることとして、以下の3点についてお伝えします。
・相手の身になって考える
・コミュニケーションをはかる
・笑顔で対応する
相手の身になって考える
介護職として最も大切だといっても過言ではないかと思いますが、利用者様に対して常に相手の身になって考えることです。
職員の中には家族よりも利用者様と過ごす時間の方が多い職員もいるでしょう。
利用者様を自分の祖父や祖母・父や母のように感じることもあるのではないでしょうか。
介護職を目指す時点で福祉の心を持っており、優しい気持ちを持っている方が多いように思います。

しかし日々の忙しい業務の中では、つい初心を忘れその気持ちが薄れてしまうこともあるのではないでしょうか。
利用者様の中には繊細な方もいて、職員の機嫌を察知されることもあります。
関わりが深いために伝わりやすい面もあります。
私も相手の身になって対応することで利用者様は喜んでくれていました。
私の接し方1つで毎日を楽しく過ごすことができるか左右することを実感していました。
このことから利用者様や家族の信頼を得ることにも繋がるほど、大切なことだと言えると思います。
コミュニケーションをはかる
介護職は利用者様との関わりがとても大切とされる仕事です。
利用者様の中には状態の違う方がたくさんいます。
身体の不自由もなくしっかりされている方・身体の不自由があり思い通りに動けない方・認知症の方、それぞれの状態や性格に合わせて対応できるようにしましょう。
そうなるためには普段からコミュニケーションをはかり、状態や性格を把握しておくことが必要です。
利用者様側からしても自分では出来ないことをお願いしたい時に、職員へ気軽に声をかけれたら気持ちも楽なのではないでしょうか。
普段の業務をこなしながら利用者様と会話をし距離を縮めていったり、レクリエーションでゲームなどの時間があれば声を掛けて一緒に楽しむなど、利用者様が気軽に話しかけてくれるような存在になれたら良いですよね。
認知症の方とのコミュニケーションは難しい面もあります。
何度も同じ話をすることがあってもイヤな顔をせずに聞く姿勢が大切です。
私がいた職場では職員の冗談に利用者様も乗ってくれ、毎日笑い声が絶えませんでした。
利用者様との関係が大切とされる介護職は、普段からのコミュニケーションを心がけることで、利用者様は安心して介護が受けられ毎日笑顔で過ごせることに繋がります。
笑顔で対応する
介護職は利用者様の笑顔が見れたらうれしいものです。
利用者様が毎日笑顔で過ごせるためには、まず介護をする側の職員が笑顔でなければいけません。
利用者様と目も合わせないようでは声をかけづらいです。
そして笑顔の印象が最も強いのは目が笑っていることです。
笑顔は相手の気持ちを和らげ安心させ幸せな気持ちにしてくれます。
これは介護職だからではなく人としても言えることでしょう。
普段から友達や家族に対して笑顔で接することで、仕事でもスムーズに笑顔で対応できるのではないでしょうか。
私は「おはようございます」という時、相手が誰であっても挨拶をすると同時に自然と笑顔になります。
初めて会う方でも笑顔で接してもらえた方がうれしいですよね。
笑顔でいると自分の気分も明るくなれます。

笑顔でいると利用者様の方から話しかけてくれるようになります。
そうなるとうれしい気持ちになり、仕事に対するモチベーションも上がることに繋がります。
まとめ
介護職が心得ること=全てが利用者様のためになることです
今回は介護職として心得えておいたら良い7つのことをお伝えしてきました。
介護職として心得ることは色々ありますが、人として普段から心がけることと重なる部分がたくさんあります。
人との関わりが深い仕事であるために、人としてという部分は基本的なこととして身につけておいた方が良いでしょう。
心得ることでモチベーションにも繋がります。
利用者様のことを第一に考えながら仕事に取り組んでいれば、心得ることも自然と身についてくるのではないかと思います。
利用者様が毎日楽しく過ごせる環境を作るためにも、介護職としての心得を常に意識しながら取り組んでいきましょう。









